ゼロクリック68%でSEOは終わる?自メディアの実測で検証した集客への影響

ゼロクリック68%でSEOは終わるのか、調査と自メディアの記録を分けて検証 AIマーケティング

AI検索でゼロクリック率が68%を超えた。それなら、サイトのアクセスも一律に減るのでしょうか。結論から言うと、外部調査は検索から訪問につながりにくくなる変化を示していますが、68%という割合だけで自社サイトの減少幅や原因は判断できません。

当メディアの公開済みSearch Console記録を再計算すると、比較した14日間では表示回数が20.8%、クリックが18.1%増える一方、CTRはわずかに下がっていました。これは「AIの影響がない証明」ではなく、流入の増減を一つの数字で説明できない実例です。

本記事では、外部調査の数字、当サイトの運営記録、今回新たに行った計算、今後の検証計画を分けて公開します。集客減少を心配しているメディア運営者・マーケティング担当者向けの検証記事です。

先に分かったこと

  • 日本の68.1%という紹介値と、海外の小規模出版社の検索流入60%減は別の調査です。
  • 当サイトの記録では、クリック166→196回、表示7,314→8,832回。CTRの低下とクリック増加が同時に起きていました。
  • 当サイト固有のゼロクリック率、GoogleのAI表示だけによる損失、AI引用からの成約効果は未測定です。
  • SEOをやめるのではなく、計測の健全性を確認し、訪問する理由・相談までの導線・検索以外の接点を整えます。

調査確認・再計算日:2026年10月19日。自サイトの比較対象は2026年9月11日〜9月24日と9月25日〜10月8日です。10月19日までの最新流入を取得した結果ではありません。

目次を開く
  1. ゼロクリック率68%とは?まず「何の割合か」を確認する
  2. 日本の68.1%と海外の60%減を、元資料で分ける
  3. 自メディアで実際にどうだったか:検証対象と方法
  4. 実測結果:クリック18.1%増でも、CTRはわずかに下がった
  5. 全体のプラスだけでは見えない、記事ごとの偏り
  6. AI引用されたことと、流入を獲得したことは別
  7. GAが減ったとき、AIの影響より先に確認すること
  8. SEOをやめてAIOへ乗り換えるべきか
  9. 費用をかける前の、30日検証プラン
  10. ゼロクリック対策で避けたい失敗と、判断の限界
  11. よくある質問
  12. まとめ:数字の衝撃より、自社で何が変わったかを測る
  13. 出典・参考資料と確認範囲
  1. ゼロクリック率68%とは?まず「何の割合か」を確認する
    1. ゼロクリック検索は、AI検索だけの現象ではない
    2. 「検索の68%」と「自社アクセスの68%減」は違う
  2. 日本の68.1%と海外の60%減を、元資料で分ける
    1. 日本の公表値で確認できた範囲
    2. 米国の68.01%は別のパネル調査
    3. 「小規模サイト60%減」は出版社群の数値
  3. 自メディアで実際にどうだったか:検証対象と方法
    1. 一次情報は、運営する1サイトの保存済み記録
    2. 同じ長さの14日間でも、完全な同条件ではない
  4. 実測結果:クリック18.1%増でも、CTRはわずかに下がった
    1. 166クリックから196クリックへ増加
    2. クリック増加とクリックされにくさは両立する
    3. 前期CTRを固定した計算では約200.45クリック
  5. 全体のプラスだけでは見えない、記事ごとの偏り
    1. 上位2ページの増加が、全体純増を上回った
    2. 新規記事を除いた比較が次の課題
  6. AI引用されたことと、流入を獲得したことは別
    1. BingのAI引用をGoogleのゼロクリックへ置き換えない
    2. 計測する段階を分ける
  7. GAが減ったとき、AIの影響より先に確認すること
    1. 当サイトで実施したタグ・設定の点検
    2. Search ConsoleとGA4の差は、消失した人とは限らない
  8. SEOをやめてAIOへ乗り換えるべきか
    1. 基礎SEOは捨てず、読者が訪問する理由を足す
    2. 問いによって、記事の役割を変える
    3. 外部発信は流入だけでなく、接点の分散として設計
  9. 費用をかける前の、30日検証プラン
    1. 最初の1週間は計測と対象を固定する
    2. 次の3週間は変更を分散しすぎない
    3. 導入費用は、ツール代と確認時間を分ける
  10. ゼロクリック対策で避けたい失敗と、判断の限界
    1. 不安を理由に大量の記事を追加・削除しない
    2. 今回の結論が当てはまらない場合
  11. よくある質問
    1. 日本のゼロクリック率68.1%は独自に検証できましたか?
    2. 当サイトのアクセスはAI検索で減りましたか?
    3. Search ConsoleのCTRからゼロクリック率を出せますか?
    4. AI引用が増えれば、検索流入の減少を補えますか?
    5. AIO・LLMO・GEOの専用ツールは必須ですか?
    6. 今回実際に行った検証は何ですか?
  12. まとめ:数字の衝撃より、自社で何が変わったかを測る
  13. 出典・参考資料と確認範囲

ゼロクリック率68%とは?まず「何の割合か」を確認する

ゼロクリック検索は、AI検索だけの現象ではない

ゼロクリック検索とは、検索の後に結果のリンクをクリックせずに終える行動を指します。ただし、調査によってセッションの区切り、再検索、広告や検索会社自身のサービスへの移動の扱いが異なります。「ゼロクリック」という名称が同じでも、常に同じ行動を数えているとは限りません。

天気、計算、営業時間などは、検索結果だけで目的を達成できる場合があります。AI要約が加わることで完結する問いが増える可能性はありますが、クリックされなかった検索の全部がAIによって奪われたわけではありません。訪問先をまだ選べず検索し直した人と、答えを得て満足した人も区別が必要です。

「検索の68%」と「自社アクセスの68%減」は違う

検索全体を分母にした割合と、あるサイトが得ていた流入の変化率は別の指標です。自社が表示される検索の種類、掲載位置、競合、ブランド認知によって結果は変わります。全体のゼロクリック率を自社のアクセスへそのまま掛ける予測はできません。

数字の種類 分母・比較対象 その数字だけでは分からないこと
ゼロクリック率 調査対象の検索行動 自社サイトが失ったクリック数
Search ConsoleのCTR 自社の検索表示回数 他サイトを含む全検索のクリック有無
検索流入の増減率 同じサイト・サイト群の前期値 AI機能だけが引き起こした変化
AI引用回数 各計測サービスが数える引用 実際の訪問人数・商談・売上
GA4のセッション タグ等で計測できた訪問 タグで取得できなかった訪問の全体

この違いを飛ばすと、対策の優先順位が逆になります。タグの不具合なのに記事を全面改稿する、検索需要の減少なのにタイトルだけを変える、といった対応を避けるための出発点です。

日本の68.1%と海外の60%減を、元資料で分ける

日本の公表値で確認できた範囲

株式会社ヴァリューズの2026年5月7日の発表では、2025年9月の63.5%から2026年4月の66.4%への上昇が公表されています。同社のWeb行動ログに基づく集計です。今回提示された2026年7月68.1%は、その5月発表には載っていません。

7月の値は日経の記事等で紹介されている数値ですが、本稿の調査では当該有料記事の全文や元の7月集計資料を直接確認できていません。したがって、68.1%を当編集部が独立に再現・検証した数字とは扱いません。原資料に戻れる範囲と、追加確認が必要な範囲を区別しています。

  • 直接確認したもの:ヴァリューズの5月発表の対象期間と掲載値
  • 今回の話題の起点:日本の7月68.1%という紹介値
  • 未確認のもの:7月値の元集計表、細部の集計条件、有料記事全文
  • 掲載しないもの:出典を確認できない個人の発言や、AIによる損失額の断定

米国の68.01%は別のパネル調査

SparkToroの2026年6月8日公開調査は、Similarwebの米国PC・モバイルWebパネルを使い、2026年1〜4月のGoogle検索の68.01%がクリックなしだったと報告しています。Googleアプリは含まれず、端末比率の調整なども説明されています。

日本の68.1%と小数点以下まで近くても、同一調査の国別比較ではありません。国、期間、対象端末、分母の違いを無視して「日米が完全に同水準」と断言することは避けます。本稿では米国調査を、検索行動が変化している別の観測例として参照します。

「小規模サイト60%減」は出版社群の数値

Chartbeatの公開解説では、日間平均PVが1,000〜10,000の小規模出版社群で検索流入60%減、中規模47%減、大規模22%減と報告しています。これは日本の全中小企業サイトを対象とした結果ではありません。同社レポートも合わせて確認しましたが、媒体群の数値から当サイトの減少率を推定することはできません。

また、レポートの規模別図には「YoY」とあり、報道には過去2年という説明もあります。期間の表現を無条件に統合せず、本稿では規模別の公表値の紹介に留めます。少なくとも「日本でAIにより小規模サイトが一律60%減った」という読み方は不適切です。

確認対象 地域・対象 数字の位置づけ
ヴァリューズの5月発表 同社の国内Web行動ログ 2025年9月63.5%→2026年4月66.4%を直接確認
日本の7月68.1%という紹介 日経等で紹介された値 元集計資料の直接確認は未了
SparkToro/Similarweb 米国・2026年1〜4月のWeb検索 ゼロクリック68.01%、日本の調査とは別
Chartbeat 計測対象のニュース・メディアサイト群 小規模出版社の検索流入60%減、全小規模サイトではない
当メディア 1サイトのSearch Console記録 14日対14日の記述比較、全国の代表値ではない

自メディアで実際にどうだったか:検証対象と方法

一次情報は、運営する1サイトの保存済み記録

今回の対象はAI活用マーケティング総合研究所です。2026年10月13日に公開したGoogleアルゴリズムの影響検証記事と、その制作時に保存した数値を使い、10月19日にCTRなどを再計算しました。別のサイトやnoteの成績は合算していません。

ここでの「検証」は、既存の運営記録の照合と計算の検算です。AI表示を操作した比較実験ではなく、検索者全員の行動を追跡した調査でもありません。対照群を設けた因果推定を実施していないことを先に明記します。

同じ長さの14日間でも、完全な同条件ではない

比較は9月11日〜24日と9月25日〜10月8日です。双方14日間のため曜日数はそろいます。一方、記事の新規公開や更新、検索需要、競合、検索結果の表示内容は動いています。平均値の前後差から、そのどれが原因かを一つに決めることはできません。

  1. 公開済み記事と保存記録で集計期間・対象サイトを照合する
  2. クリックと表示回数から、丸める前のCTRを計算する
  3. クリック・表示・CTRの方向が一致するかを確認する
  4. ページ別の増加集中と新規公開の混在を確認する
  5. 分からない因果や未取得データを結果から除外する

今後同じ形式で検証する場合は、国、端末、検索タイプ、ページ集合も固定します。比較表だけをコピーしても再現性は上がりません。「どのデータを除外したか」を残すことまでが計測手順です。

実測結果:クリック18.1%増でも、CTRはわずかに下がった

166クリックから196クリックへ増加

指標 9月11日〜24日 9月25日〜10月8日 今回の再計算
クリック数 166 196 +30、+18.07%
表示回数 7,314 8,832 +1,518、+20.75%
CTR=クリック÷表示 2.2696% 2.2192% -0.0504ポイント、相対約-2.22%
平均掲載順位(記録値) 20.3位 11.5位 平均値は改善、構成変化を含む

計算式は、クリック増加率が(196−166)÷166、表示増加率が(8,832−7,314)÷7,314です。CTRはそれぞれ166÷7,314と196÷8,832で求めています。小数点のある割合は、先に丸めず最後に表示桁数を整えました。

過去記事では管理画面の丸め表示に合わせてCTRを2.3%と2.2%と記載しました。その差0.1ポイントと、今回の元の整数から求めた差0.0504ポイントは精度が異なります。どちらかの表記を使う場合は計算の出発点をそろえます。

クリック増加とクリックされにくさは両立する

今回の結果は、表示機会の伸びがCTRの低下を上回った形です。検索結果に表示される回数が増えれば、1回の表示からクリックされる割合が少し下がってもクリック総数は増えます。「CTRが下がったから流入も必ず減った」とは言えません。

ただし、このCTR低下の原因をAI要約と決めつけることもできません。新しい検索語で表示されるようになった、低い位置での表示が増えた、端末構成が変わった、といった理由でもCTRは動きます。サイト全体の平均順位が改善していても、同じクエリ群の順位がすべて改善したとは限りません。

前期CTRを固定した計算では約200.45クリック

参考として、後期の表示8,832回に前期のCTRを掛けると、8,832×166÷7,314=約200.45クリックです。実際は196クリックなので、算術上の差は約4.45クリックになります。

これは<strong>AIに奪われたクリック数ではありません</strong>。異なる検索語・端末・順位の構成をひとまとめにした、単純な仮定計算です。用途は、増加率の違いを理解することに限ります。「AI損失4.45件」という成果報告やサービスの営業資料には転用できません。

  • 確認できたこと:表示とクリックは増え、CTRは少し下がった
  • 計算できたこと:同じCTRを仮定した場合のクリック差
  • 確認できないこと:その差のうちAIが原因の部分
  • 一般化できないこと:他サイトも同じように伸びるという予測

全体のプラスだけでは見えない、記事ごとの偏り

上位2ページの増加が、全体純増を上回った

保存記録では、「ChatGPT広告がうざいと言われる理由」の増加が60クリック、期間中に公開したAI画像広告の記事の増加が19クリックでした。合わせて79クリックです。一方で全体の増加は30クリックなので、残るページ群では差し引き49クリックの減少がありました。

集合 前期からのクリック差 解釈上の注意
増加した上位2ページ +79 うち1ページは期間中の新規公開
それ以外のページ群 -49 個別の増減を合算した差分
サイト全体 +30 全記事が改善したわけではない

この内訳は「小さなサイトでもAIに勝てた」という証明には使えません。全体がプラスでも、更新すべき記事が残っていることを示します。反対に、1ページが下がっただけでサイト全体に問題があると判断するのも早すぎます。

新規記事を除いた比較が次の課題

新しい記事は前期に存在しないため、全体比較には公開本数の影響が入ります。前からあるページだけでどう変わったかを見るには、両期間に存在していたURLの固定集合が必要です。本稿の全体集計だけでは、その答えは出ません。

既存記事の集合を作り、検索語・国・端末を固定して追います。そこで初めて、量を増やした結果なのか、同じ記事の検索獲得力が変化したのかを切り分けやすくなります。運営手順はAIO既存記事のリライト手順にも整理しています。

AI引用されたことと、流入を獲得したことは別

BingのAI引用をGoogleのゼロクリックへ置き換えない

当メディアはAI引用キーワードと検索データの実測記事も公開しています。ただし、Bing側の引用記録、Google側の検索クリック、GA4の訪問は別々の観測です。異なる期間の引用とクリックを割って、AI引用のクリック率を作ることはしません。

回答で参照されたことは、情報源としての露出を確認する材料です。しかし、引用が表示された人の総数、リンクを見た人、クリックした人、後日指名検索した人は同じ集合ではありません。引用回数の増加だけを商談増加と報告すると、施策の良し悪しを誤ります。

計測する段階を分ける

段階 記録するもの 次の段階へ進んだ証拠
回答への露出 サービス名、質問、日時、引用URL 同条件での表示記録
サイトへの訪問 参照元、ランディングページ 計測できた訪問データ
読者の行動 比較表・資料・相談導線の利用 対応するイベント
問い合わせ 送信成功、問い合わせ内容 実受信・管理記録
事業成果 商談・受注・継続 営業・売上の記録

フォームの送信イベントがあっても、実際の受信や有効商談とは限りません。ボタン操作、バリデーション、スパムなどを分け、送信成功と受信を突き合わせます。AI経由の訪問数が少ない段階では、率が大きく動くため件数も併記します。

GAが減ったとき、AIの影響より先に確認すること

当サイトで実施したタグ・設定の点検

当サイトでは2026年10月19日に、GA上のオーガニック流入に関する懸念を受け、トップ・過去記事・新しい記事の3URLと、WordPress側の計測設定を点検しました。対象のHTMLでは同じ送信先のGoogleタグ設定が確認でき、設定上はタグの挿入が有効でした。

また、ログインユーザーを計測対象から除く設定と、条件付きで動くボット対策の存在を確認しました。これは実際に行った点検記録ですが、ブラウザからイベントが届いたことや、GA4のチャネル分類が正常であることまで証明するものではありません。公開HTMLにタグがあるだけで「GAに問題なし」と結論づけないことが重要です。

Search ConsoleとGA4の差は、消失した人とは限らない

Search ConsoleのクリックとGA4のセッションは、計測場所も定義も違います。Googleの公式ガイドは、AI機能に表示されたサイトの検索実績もSearch Consoleのウェブ検索に含むと説明しています。AI機能だけの損失を、通常の集計との差から作ることはできません。

そのため、Search ConsoleでクリックがあるのにGA4でOrganic Searchが急に見えなくなった場合、まず次を点検します。

  1. 違うGA4プロパティや期間、比較設定を見ていないか
  2. レポートのフィルタやディメンションが変わっていないか
  3. 対象ページからイベントが送信・受信されているか
  4. 同意、広告ブロック、ログイン除外の条件が関係していないか
  5. リダイレクトや参照元の取り扱いが変わっていないか
  6. 国・端末・ブラウザで減少が偏っていないか

本稿作成時点では、当サイトのGAレポート上の消失原因は確定していません。したがって、GAの減少を今回のAI検索ニュースの証拠には採用しません。未解決を残すことは弱点ではなく、別の原因を一緒に説明しないための条件です。

SEOをやめてAIOへ乗り換えるべきか

基礎SEOは捨てず、読者が訪問する理由を足す

GoogleはAI機能に関して、特別な最適化ではなく従来のSEOの基本が引き続き有効と説明しています。専用の構造化データやファイルを追加すれば引用される、という保証ではありません。AIO対策の基本と合わせ、発見・理解・判断・問い合わせを一つの導線として設計します。

一般的な定義だけの記事は、要約を読むだけで用が済む場合があります。そこへ同じ説明を長く足すより、自社の条件を当てはめられる資料や、失敗した条件、比較の根拠を用意する方が訪問理由を作れます。ただし、独自データがあれば必ずクリックされるわけではありません。

  • 実測には期間・対象・取得方法・限界を付ける
  • 比較表には更新日と向かない条件を付ける
  • 手順には入力例、完成条件、例外時の対応を付ける
  • 事例には実施した施策と、まだ分からない因果を付ける
  • 資料には実務で使えるテンプレートと記入例を付ける

問いによって、記事の役割を変える

読者の目的 記事に用意する価値 主に見る指標
用語を短く理解したい 正確な定義と根拠への入口 表示・関連ページへの遷移
自社への影響を知りたい 同じ条件で試せる検証表 検証資料の利用
施策を実行したい 手順・例外・チェック項目 手順の利用・再訪
サービスを選びたい 費用・条件・不向きの比較 相談・有効問い合わせ

情報収集記事に相談ボタンを増やすだけでは、読者の段階と合わないことがあります。まず計測表、次に実行手順、その後に必要な支援という順でつなぐ設計にします。関連リンクも記事末尾に大量に置くより、疑問が生まれる段落に配置します。

外部発信は流入だけでなく、接点の分散として設計

X、note、LinkedInでは、その媒体内でも要点が分かる形にし、詳しい条件やデータはメディアに残す運用が考えられます。名前、経歴、専門分野、出典が一致することも大切です。ただし、外部登録やSNS投稿を増やしただけでAI推薦が上がるとは断定できません。

外部発信は本記事では施策案であり、新たな投稿は実行していません。過去の発信についても、その有無と成果を分けて評価します。今後は投稿日時、対象テーマ、リンク先、指名検索、問い合わせの認知経路を記録し、単純な同時増加を因果として扱わない運用にします。

費用をかける前の、30日検証プラン

最初の1週間は計測と対象を固定する

初期段階で高価な引用計測ツールを追加する前に、Search Console、GA4、問い合わせ管理の定義をそろえます。どの検索語を対象にするかが決まっていないと、ツールを増やしても比較の基準はできません。

  • 既存URLを固定し、新規記事を別集合にする
  • 国と端末を固定してエクスポートする
  • 期間、検索タイプ、抽出日時を記録する
  • 同じ質問の検索画面を日時付きで残す
  • 問い合わせはフォーム成功と実受信を照合する

検索画面の観測は、ログイン状態、場所、時刻で変わります。数回見てAI概要がなかったことは、全ユーザーに出ていない証拠になりません。画面保存は、母集団の割合ではなく、その条件で確認した補助証拠として扱います。

次の3週間は変更を分散しすぎない

段階 実施すること 残す記録
1週目 計測点検と対象固定 設定・期間・対象URL
2週目 数記事に実測表・手順を追加 変更前後の本文と日時
3週目 表示・CTR・導線を観察 ページ×検索語×端末
4週目 継続・修正・保留を判断 効果、費用、未判定理由

期間中にタイトル、導入、本文、画像、内部リンクを全ページ同時変更すると、何が効いたか分からなくなります。完全な実験でなくても、少数ページから変更を記録して進める方が学習は残ります。順位が数日動いただけで再改稿せず、観測を続ける条件も先に決めます。

導入費用は、ツール代と確認時間を分ける

本稿では引用計測ツールの価格比較や見積もり調査は行っていません。費用はプラン・対象数・必要なレビューによって異なるため、一律の相場は提示しません。無料で見られる管理画面でも、設定点検、データ整理、確認には作業時間がかかります。

例えば週2時間を4週間使うなら8時間です。これは計画例であり当サイトの実測工数ではありません。担当者の時間単価を掛け、外注費やツール料金を足して検証費用を管理します。売上が未確認の段階で、引用の増加だけを使って投資回収率を計算しないようにします。

ゼロクリック対策で避けたい失敗と、判断の限界

不安を理由に大量の記事を追加・削除しない

「SEOが終わる」という見出しだけで全記事を消すと、既存の検索導線や検証の基準を失います。一方、AIに引用されたいからと似た記事を増やすと、検索意図の重複を強める可能性があります。新規記事は既存記事で解けない問いがある場合に作ります。

  • 更新日だけを変えて、新しい検証に見せない
  • 引用をアクセスや問い合わせと同じ数字にしない
  • 流入の減少を、確認なしにAIやアップデートのせいにしない
  • 根拠のない売上・工数削減を実績として載せない
  • 効果が確認できない段階で成果保証をしない

今回の結論が当てはまらない場合

当サイトは1サイトの短期間比較です。長く運営するニュース媒体、EC、店舗サイト、会員制サービスでは、需要や訪問目的が異なります。クリック増加の事例があることと、集客環境全体が安全なことは別です。当サイトの数値が少ないため、わずかな件数差で率が動く点にも注意が必要です。

また、検索後にクリックしなかった人は、そもそも当サイトに来ていません。自サイトのアクセス解析だけでは、その人たち全体を観測できません。自社の損失を正確に推計したい場合は、固定した検索語の露出条件や別の比較対象が必要であり、本稿の再計算を代わりにはできません。

よくある質問

日本のゼロクリック率68.1%は独自に検証できましたか?

いいえ。今回直接確認したヴァリューズの5月発表は2026年4月までです。7月68.1%の元集計資料を独立に再現したわけではありません。紹介値と直接確認済みの公表値を分けています。

当サイトのアクセスはAI検索で減りましたか?

保存済みの14日間比較では、クリックは166回から196回へ増えました。ただし、AI機能だけの影響は分離できず、最新期間の全流入を示したものでもありません。影響ゼロとも、AIのおかげで増えたとも言えません。

Search ConsoleのCTRからゼロクリック率を出せますか?

出せません。CTRの分母は自サイトの表示であり、全検索のうち誰もクリックしなかった割合ではありません。100%から自サイトのCTRを引いても、ゼロクリック率にはなりません。

AI引用が増えれば、検索流入の減少を補えますか?

引用と訪問は別です。当サイトでも補填効果は未測定です。訪問、送信成功、実受信、商談まで同じ条件で追い、件数と成果の両方を見る必要があります。

AIO・LLMO・GEOの専用ツールは必須ですか?

最初から必須ではありません。目的と計測定義を固め、既存の管理画面で不足する項目を確認してから検討します。専用ツールの導入そのものが引用や売上を保証するわけではありません。

今回実際に行った検証は何ですか?

外部の原資料確認、自メディアの保存記録の照合、CTRと増減率の再計算、既存のタグ点検結果の整理です。AI表示を操作する実験や、施策後の売上効果測定は実施していません。

まとめ:数字の衝撃より、自社で何が変わったかを測る

外部調査は検索からサイトへ移りにくくなる変化を示しています。一方で「68%だから自社も68%減る」「小規模なら必ず60%減る」という結論は出せません。当メディアの記録では、CTRがわずかに下がる中でも表示増によってクリックは増加していました。

次に必要なのは、SEOから逃げることではなく、計測不具合、検索需要、順位、記事構成、AI表示を切り分けることです。その上で、一次情報、条件付きの比較、実行に使える資料を用意し、訪問後の相談・商談まで確認します。

独自データの作り方は一次情報を記事にする方法に整理しています。本稿の30日プランはこれからの検証設計であり、実施済みの成果ではありません。次の計測でも、良かった数字と分からない数字を分けて残します。

出典・参考資料と確認範囲

自社の数値は自社運営サイトの記録です。独立した第三者調査ではありません。7月68.1%の元集計資料は直接確認未了で、GA4のレポート上の問題も原因未確定です。新たな資料を確認できた場合は、その確認日とともに追記します。

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